今日の一冊
(ロシア民話)をもとに,絵を脇田 和さんが,訳を瀬田 貞さんがされました。内容は・・・
むかしむかし,おじいさんがおだんごぱんを作ってくれるようおばあさんに頼みました。けれど小麦粉がなかったので,おばあさんは粉箱をごしごし引っかいて粉を集めておだんごぱんを焼き,窓の下に置いて冷やしていました。 そのおだんごぱんがころころと転がり出し,家の戸から転がり出て,表の道を転がり野原でうさぎに出会います。 「ぱくっと食べてあげよう」と言ううさぎに,おだんごぱんは「おまえなんかにつかまるかい」って歌をうたって逃げ出します。おおかみやくまにも出会いますが,同じように歌をうたって逃げました。 でも「きれいにほかほか焼けてるね」と言われたきつねには,ごきげんで歌をうたってあげました。そして,きつねに「もう1度歌って」と言われたおだんごぱんは,きつねの鼻の上で歌をうたい「今度は舌の上で歌って」と言われ飛び上がったところをぱくっと食べられてしまいました。
日本の昔話におむすびころりんがありますが,転がっていく様子を想像するとどちらも楽しい気持になります。でも,そのお話の結末と随分ちがいがあります。
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