今日の一冊
今日の本は,物語というよりも実際の話です。『てるちゃんのかお』藤井輝明さんとおっしゃる方の事が書かれています。顔に赤いこぶのある子どもの話です。実際に小学校でいじめられていたこともあったそうですが,転校していった先の小学校ではいじめがなかったということも書かれていて,考えさせられました。何がいじめを呼び,何ならいじめをしないようになるのでしょう。こう考えて自分の中に原因を探すか,周りにそれをもとめるかでひょっとして診断ができるのかもしれません。
でも,ご本人が次のように言われていました。
子どもは大人よりよっぽど受け皿が広くて感覚が自由。異質なものを排除する感覚を持つ前に、知識や理解を得れば、人は先入観なしにあらゆるものを受け入れられるのだと実感しています。だから『運命の顔』をはじめ、大人向けの本はたくさん出してきましたが、子どもが読める絵本を出したいとずっと思っていました。 絵本は大人も読みます。持ちうる限りの愛情を注ぐ親、子どもを思う先生、地域の大人の存在が、どれほど子どもを支えるか、少しでも伝わったらこんなに嬉しいことはありません。
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