今日の一冊
国語の教科書に出てくる,がま君とカエル君の作者が描いた絵本「きりぎりすくん」です。作者アーノルド・ローベルは,1933年ロサンゼルスで生まれ,1987年ニューヨークで没したアメリカの絵本作家です。1973年「ふたりはいっしょ」でニューベリー賞,1981年「どうぶつものがたり」でカルデゴット賞を受賞した20世紀アメリカを代表する絵本作家の巨匠です。
ローベルのよさは,幼い読者を対象としながらも,その作品が楽天的で明るい展開のワン・パターンにおちいることなく,ときには悲しみ,嫉妬,風刺,ユーモアなどを交えて人間の幸福とは何かということを追究しているところにあるといえるでしょう。
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